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プラモ塗装の基本とは?筆・スプレー ・エアブラシを使った塗装や塗料との相性をチェック!

プラモデルの塗装は、完成度を高めるための重要な工程です。

しかし、塗装を成功させるためには、塗料や塗装方法、環境、道具の選び方が大きな影響を与えます。

本記事では、塗料の種類やそれぞれの塗装方法との相性、塗装環境の整え方、そして適切な塗装道具の選び方について詳しく解説します。

これらのポイントを理解することで、より美しく、クオリティの高いプラモデルを作成する手助けとなるでしょう。

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プラモ塗装の方法

プラモデルの塗装は、完成度を高めるための重要な工程です。

ここでは、代表的な塗装方法である「筆塗り」「缶スプレー」「エアブラシ」のそれぞれの特徴や手順について詳しく解説します。

筆塗り塗装

筆塗りのメリット

  • 手軽さ: 筆と塗料さえあれば、特別な設備がなくてもどこでも塗装が可能です。
  • 細かい作業が可能: 細部や狭い部分の塗装がしやすく、精密な仕上がりが期待できます。
  • コストが低い: 初期投資が少なく、筆と塗料を揃えるだけで始められます。

筆塗りのデメリット

  • 時間がかかる: 大きな面積を塗る場合、手間がかかり、乾燥時間も必要です。
  • 塗りムラが出やすい: 技術が未熟な場合、塗りムラや筆跡が残ることがあります。
  • 乾燥時間の管理が必要: 塗料の種類によっては、乾燥時間を考慮しながら作業を進める必要があります。

筆塗りの基本手順

  1. 塗料の準備: 塗料をよく撹拌し、必要に応じてうすめ液で濃度を調整します。
  2. 筆の選定: 塗装する部分に応じて適切なサイズの筆を選びます。
  3. 塗装: 筆を使って、塗料を均一に塗布します。

細かい部分は丁寧に塗り、全体を塗る際は広い面から始めると良いでしょう。

  1. 筆の洗浄: 使用後はすぐに筆を洗浄し、次回の使用に備えます。

缶スプレー塗装

缶スプレーのメリット

  • 速さ: 広い面積を一気に塗装できるため、作業が迅速に進みます。
  • 均一な仕上がり: スプレーによる均一な塗布が可能で、ムラが出にくいです。
  • 手軽な使用: 特別な道具が不要で、缶を振って吹き付けるだけで簡単に塗装できます。

缶スプレーのデメリット

  • 細かい部分が難しい: 小さなパーツや細かいディテールの塗装には不向きです。
  • 塗料のコントロールが難しい: 吹き付ける量や距離を調整しないと、塗料が垂れたり、ムラができたりすることがあります。
  • 換気が必要: スプレーの際に発生する塗料のミストや臭いに注意が必要です。

缶スプレーの基本手順

  1. 準備: 塗装するパーツをしっかりと固定し、周囲を保護します。
  2. 振る: スプレー缶をよく振り、塗料を均一に混ぜます。
  3. 吹き付け: パーツから約20〜30cm離れた位置から、断続的にスプレーします。

均一に塗布するために、動かしながら吹き付けることが重要です。

  1. 乾燥: 塗装後は十分に乾燥させます。

エアブラシ塗装

エアブラシのメリット

  • 高い表現力: グラデーションや細かい模様など、さまざまな塗装表現が可能です。
  • 均一な塗布: 塗料の噴霧量や濃度を調整できるため、均一な仕上がりが得られます。
  • 効率的な作業: 大きな面積も短時間で塗装でき、作業効率が良いです。

エアブラシのデメリット

  • 初期投資が高い: コンプレッサーやエアブラシ本体など、初期費用がかかります。
  • メンテナンスが必要: 使用後の洗浄やメンテナンスが必要で、手間がかかります。
  • 技術が必要: 塗装技術を習得するまでに時間がかかることがあります。

エアブラシの基本手順

  1. 塗料の調色: 塗料をうすめ液で希釈し、エアブラシに適した濃度に調整します。
  2. エアブラシの準備: 塗料をエアブラシのカップに充填し、コンプレッサーを起動します。
  3. 吹き付け: パーツに対して均一に吹き付けます。

色を重ねる場合は、乾燥時間を考慮しながら作業を進めます。

  1. 洗浄: 使用後はエアブラシをしっかりと洗浄し、次回の使用に備えます。

これらの塗装方法を理解し、自分に合った方法を選ぶことで、プラモデルの完成度を高めることができます。

各方法の特性を活かし、楽しみながら塗装に挑戦してみてください。

塗装に使う塗料の種類

プラモデルの塗装に使用する塗料は、種類によって特性や用途が異なります。

ここでは、エナメル塗料、ラッカー塗料、アクリル塗料の3種類について詳しく解説します。

エナメル塗料

特徴と用途

  • 伸びが良い: エナメル塗料は、塗料の伸びが良く、筆塗りやエアブラシでの塗装に適しています。
  • 発色が良い: 色の発色が良く、光沢感もあるため、仕上がりが美しいです。
  • 重ね塗りが可能: 他の塗料の上に重ね塗りを行っても、下地を侵すことがないため、塗装後の修正やウェザリング(汚し塗装)に適しています。
  • 用途: 主に細かい部分の塗装や、スミ入れ、ウェザリングに使用されます。

塗装の際の注意点

  • 乾燥時間: 乾燥が遅いため、塗装後は十分な乾燥時間を確保する必要があります。
  • 溶剤の使用: エナメル塗料は専用の溶剤で薄める必要があり、使用後は溶剤で筆や道具を洗浄します。
  • 塗りムラ: 初心者の場合、塗りムラが出やすいので、薄く何度も重ね塗りを行うことが推奨されます。

ラッカー塗料

特徴と用途

  • 乾燥が早い: ラッカー塗料は乾燥が非常に早く、塗装後すぐに次の工程に進むことができます。
  • 強い塗膜: 塗膜が強く、耐久性が高いため、長持ちします。
  • 発色と艶: 鮮やかな発色と艶が特徴で、特にキャラクターモデルやスケールモデルに適しています。
  • 用途: プラモデル全体の塗装や、下地塗装、トップコートなどに広く使用されます。

塗装の際の注意点

  • シンナー臭: シンナーの臭いが強いため、換気をしっかり行い、マスクを着用することが重要です。
  • 塗料の薄め: 使用する際は、専用のうすめ液で適切に薄める必要があります。
  • 塗り重ねの注意: 他の塗料の上に重ね塗りを行うと、下地を侵す恐れがあるため、注意が必要です。

アクリル塗料

特徴と用途

  • 水性: アクリル塗料は水性で、臭いが少なく、扱いやすいのが特徴です。
  • 乾燥が遅い: 乾燥時間はラッカー塗料よりも遅いですが、塗装後は水で洗浄できるため、道具のメンテナンスが簡単です。
  • 発色: 発色は良いものの、ラッカー塗料に比べるとやや劣りますが、最近の製品は性能が向上しています。
  • 用途: プラモデルの基本塗装や、細かい部分の塗装、特に子供や初心者向けの塗装に適しています。

塗装の際の注意点

  • 塗膜の強度: 塗膜がラッカー塗料に比べて弱いため、扱いには注意が必要です。
  • 乾燥時間: 乾燥が遅いため、塗装後は十分な時間を確保することが重要です。
  • 水分に注意: 乾燥前に水分が付着すると、塗膜が剥がれることがあるため、注意が必要です。

これらの塗料の特性を理解し、用途に応じて使い分けることで、プラモデルの塗装をより効果的に行うことができます。

自分のスタイルや好みに合った塗料を選び、楽しいプラモ製作を進めてください。

塗装の準備と手順

プラモデルの塗装を行う際には、しっかりとした準備と手順が重要です。

ここでは、塗装の基本的な流れを解説します。

パーツの洗浄

塗装を始める前に、パーツの洗浄を行います。

プラモデルのパーツには、製造時に付着した離型剤や手の油分が残っていることがあります。

これらが塗料の密着を妨げ、塗装面が汚くなる原因となります。

  • 洗浄方法: パーツを分解し、食器用洗剤を使って優しく洗います。

洗面器やザルを使用して、パーツが流れ落ちないように注意しましょう。

  • 乾燥: 洗浄後は、パーツをしっかりと乾燥させます。

水分が残っていると、塗装時に問題が発生することがあります。

下地塗装(サーフェイサー)

下地塗装は、塗装の仕上がりを良くするための重要な工程です。

サーフェイサーを使用することで、以下の効果が得られます。

  • 透明感の除去: パーツの透明感を無くし、色の発色を良くします。
  • 色味の均一化: 塗料の密着を良くし、色の差を無くして均一な仕上がりにします。
  • 表面の補修: 表面の細かいキズを埋め、傷を発見しやすくします。
  • 塗装方法: サーフェイサーをスプレー缶またはエアブラシで均一に塗布します。

可動部分にはマスキングテープを使用して、塗料が染み込まないように保護します。

色ごとの塗装

下地塗装が完了したら、色ごとの塗装を行います。

パーツを色ごとに分けて塗装することで、仕上がりが美しくなります。

  • パーツの整理: 使用する色ごとにパーツを整理し、塗装する順番を決めます。
  • 塗装方法: 筆塗り、缶スプレー、エアブラシのいずれかを使用して、各パーツを丁寧に塗装します。

色が異なるパーツは、塗装後に乾燥させてから次の色を塗るようにします。

スミ入れ

スミ入れは、プラモデルのディテールを引き立てるための技法です。

細かい部分に色を入れることで、立体感が増し、よりリアルな仕上がりになります。

  • スミ入れの方法: エナメル塗料や専用のスミ入れペン(ガンダムマーカーなど)を使用して、溝や隙間に色を入れます。

余分な塗料は、綿棒やティッシュで拭き取ります。

デカール貼り付け

デカールは、プラモデルに情報や装飾を加えるためのシールです。

デカールを貼ることで、モデルの完成度が大幅に向上します。

  • デカールの準備: 必要なデカールを選び、ハサミで切り取ります。
  • 貼り付け方法: デカールを水に浸し、柔らかくなったら、パーツに慎重に貼り付けます。

位置を調整し、空気が入らないように注意します。

必要に応じて、デカール用の接着剤を使用することもあります。

トップコート

トップコートは、塗装したパーツを保護し、仕上がりを整えるための透明な塗料です。

艶の調整や、塗装面の保護に役立ちます。

  • トップコートの種類: ツヤあり、ツヤ消し、半ツヤなど、好みに応じて選びます。
  • 塗装方法: スプレー缶やエアブラシを使用して、均一に塗布します。

塗装後は、十分に乾燥させて完成です。

これらの手順を踏むことで、プラモデルの塗装がより美しく、耐久性のある仕上がりになります。

しっかりと準備を行い、楽しみながら塗装に挑戦してみてください。

塗装の相性と選び方

プラモデルの塗装を成功させるためには、塗料や塗装方法、環境、道具の選び方が重要です。

ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。

塗料と塗装方法の相性

塗料の種類によって、適した塗装方法が異なります。

以下に、主要な塗料とそれに合った塗装方法を紹介します。

  • エナメル塗料: 筆塗りやエアブラシでの使用が一般的です。

エナメル塗料は伸びが良く、筆塗りでもムラが出にくいため、細かい部分の塗装に適しています。

また、エアブラシを使うことで、均一な仕上がりが得られます。

  • ラッカー塗料: エアブラシでの使用が最も効果的です。

乾燥が早く、塗膜が強いため、広い面積を一気に塗装するのに向いています。

缶スプレーも利用できますが、細かい部分の塗装には注意が必要です。

  • アクリル塗料: 筆塗りやエアブラシの両方で使用可能ですが、特に水性のため、扱いやすさが魅力です。

乾燥が遅いので、塗装後の管理が必要ですが、初心者にも適しています。

塗装環境の整え方

塗装を行う環境は、仕上がりに大きな影響を与えます。

以下のポイントを考慮して、適切な環境を整えましょう。

  • 換気: 塗料の臭いや有害な成分を避けるため、十分な換気が必要です。

窓を開けたり、換気扇を使用したりして、空気の流れを確保しましょう。

  • 作業スペース: 塗装作業を行うための専用の作業スペースを設けることが重要です。

塗料が飛び散っても問題ないように、新聞紙やビニールシートを敷いて保護します。

  • 塗装ブース: エアブラシを使用する場合は、塗装ブースを設置することをおすすめします。

ミストの拡散を防ぎ、周囲を汚さずに作業ができます。

塗装道具の選び方

塗装に使用する道具は、仕上がりや作業効率に影響を与えます。

以下のポイントを参考に、適切な道具を選びましょう。

  • : 筆塗りを行う場合は、用途に応じたサイズや形状の筆を選びます。

細かい部分には細い筆、広い面には平筆を使用するなど、使い分けが重要です。

  • エアブラシ: エアブラシを使用する場合は、ハンドピースとコンプレッサーのセットを選びます。

初心者向けの安価なモデルから、プロ向けの高性能モデルまで様々な種類がありますので、自分の用途に合ったものを選びましょう。

  • スプレー缶: 缶スプレーを使用する場合は、塗料の種類や色を確認し、必要なものを揃えます。

スプレー缶は手軽に使用できるため、初心者にもおすすめです。

  • マスキングテープ: 塗装の際に色を分けるために、マスキングテープは必須です。

細かい部分にも対応できる、塗装用のテープを選ぶと良いでしょう。

これらのポイントを考慮しながら、塗装の相性や環境、道具を選ぶことで、プラモデルの塗装をよりスムーズに行うことができます。

自分に合った方法を見つけて、楽しいプラモ製作を進めてください。

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